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継承者を必要としない永代供養付き樹木葬を選んだ理由

墓地の購入
Kさんは、80歳を目前にした男性。
京都市出身だが、京都と奈良の中間にあるJ市に住んでいる。
高卒後に大手の百貨店に勤務し、60歳で無事に定年を迎えるまで勤め上げ、
今はシルバー人材センターでの仕事に就いている。
3人の男の子にも恵まれ、現在は妻と、2男の家族と同居している。
Kさんは50代の頃に、自分から始まる代々の墓を造るための墓地を購入した。
J市が分譲した公営の墓地である。
両親の墓は京都市内にあるが、5人兄弟の下から2番目で3男であるKさんは
両親の墓を継ぐ義務はなく、その立場でもなかったからだ。
Kさんは、男は立派な墓を造って一人前といういささか古い信念の持ち主だった。
持ち前の明るい性格から、高卒にも関わらず部長にまで上り詰めたKさん。
将来墓を造る時に必要な、数百万円の資金にも自信があった。
Kさんにとって、墓を造ることは、揺るぎのない信念だったのだが・・・
不安な思い
ところが・・・
70歳を過ぎたころから、Kさんはときおり、不安な思いに囚われるようになった。
果たして自分が墓を造ったとして、子供や孫が、墓を継承してくれるのだろうか?
いや、継承していく事が出来るのだろうか?
Kさんの長男は他府県で、家を建て一家を構えている。
長男には国立大学に通う、優秀な一人息子がいるが、将来は海外での仕事に就きたいらしい。
同居している次男には、二人の娘がいるが、いずれ結婚して家を出ていくだろう。
3男は、若くして不慮の死を遂げてしまった。
つまりKさんの不安とは、自分の息子の代までは何とかなっても、孫の世代では墓を守っていく事は難しいのではないかという事なのだ。
Kさんは悩む
長男の息子が海外で職に就いたら、いざという時に墓を継ぐという事は、重荷になるのではないか?
いずれ好きな相手が出来て結婚することになる次男の娘たち。
その時、長男の息子が、日本にいなかったらどうなる?
彼女たちの結婚に、自分たちの墓の存在が影を落とさないとも限らない。
今、代々の墓を造ることが果たして、家族にとって望ましい未来に繋がるのだろうか?
若いころには、「男は墓を造って一人前だっ。」と本気で思っていた。
墓地を買い、墓を造る貯えも出来た自分に誇りも抱いていた。
だが、今、墓を造る意味は、どこにあるのだろう。
悩んだ末に、Kさんは妻に相談する。
「俺ももう78だ、そろそろ墓を造らなければと思うが、お前はどう思う?」
そう切り出し、実は悩んでいると打ち明けたKさん。
妻の答えとは?
決断
「墓を代々守っていく事が、何より大事だった時代は、もう終わっているんじゃないかしら。」
妻は答えた。
終わっているというよりも、時代に沿って変わらざるを得ないというのだ。
自分たちの世代はまだしも、子供や孫の世代に、「家」や「墓」を守るという概念は薄くなっている。
それを大事に守っていってほしいと願うのは、自分たちの世代の我儘でしかないと言う。
だからお金を掛けて代々の墓を造る必要はないとも言う。
私と貴方が安心して眠れる仕組みのお墓があればそれで良いのよ。
Kさんは決断した。
先ず市に購入した墓地を返却した。(購入したお金は一円も戻らなかったけど後悔はしなかった。)
そして、公益財団法人が運営する霊園に、妻と二人だけで入れる期限付きのお墓「樹木葬」を予約したのだ。
期限が切れた後は、永代供養墓に合葬され、財団が永代管理してくれる。
Kさんは、「さすが俺の選んだ妻だ。」と誇らしげだ。
継承者を必要としない永代供養付き樹木葬。
その選択を後押しした最愛の妻に感謝したKさん。
二人で下した決断は、子や孫に負担を掛けない、墓の在り方とその生前予約だった。

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